20-07-01 Web講義について4(まつば)

学生さんからの声を聞いて松葉の感想です.

多分一番良かったと思うのが結局「教員といかに繋がれるか」というところだと思います.もともと4期生のころから研究室の連絡をLineに切り替えていたので(現在11期生在学中)Lineに対しては基本抵抗感はありませんし,学生さんが連絡しやすいということで現在も使っています.使用率が99%以上!!ですからね.

どうも,Webクラスのメールは敷居が高いと思う学生も多いみたいで(気にしなくてもいいのに),気軽に話しかけられるLineのようなSNSは非常に重要ということがわかりました.ただ,実際に連絡をしてくるのは10人程度とそこまで多くなく,むしろ窓口として置いておけばいいのに,とは思います.

あと,ZOOMでの講義ですが,色々意見がありました.私のやり方はあくまで補助なので,顔出ししなくても良い,質問があれば適宜受け付ける,いつでていってもいつ入っても良いに近い形です.最初の方にいいましたが,学生のネットワーク環境を考えると最小限で済ませるのがベストと言う考えだったので,PPT+音声のみで押し切りました.あと,Lineでの会話も熱統計力学では残してありますし,音声講義も基本残してあります.(聞いていないという声もありますし,助かるという声もあります).あくまで松葉の若い子論になりますが,学生は選択肢が少ないのを極端に嫌うという性質があるので,あくまで多くの中から選べる形にしたのが良かったのかなと思います.

ただ,そのあたりの意義はかなり伝えないと伝わらないっていうのも理解しました.言えばわかってくれるのでいいのですが.

教科書について
実はWeb講義の立ち上げようとしたときに,以前の式が多めのものから,絵柄と図が多いものにしました.(以前のは参考書として残してあります)Web講義を見据えて,しかも化学系のなかで物理を教えるならば,本質的の部分を残すならばどこか,どこをわかりやすく,理解しやすくするかを考える必要があるかと思います.それを考慮すると,絵が多め,図が多めの方が向いているという結論になりました.実は力学も同じ考えです.で,今の学生さんは(私より下の世代はそうな場合が多いのですが)漫画を基本読んでいるので「絵」と「文章」が同時にあるのを苦にしない気がします.また図についても,基本的に読み方,見方を教えたらきちんと理解してくれるというのが感触としてありました.

対面とWebとどちらがいいのか?
という疑問について,いろいろな意見が来ました.対面じゃないと授業受けている気がしない,やはり講義室でしっかり声を聞きながらノートをとってという形のほうがいいという意見が4割くらい.(時間が決まらないので怠けるというのもありました).対して変わらないと思う,どちらにもメリットが有るというのが3割.時間の自由が効くし,いざとなったら巻き戻せる(これのメリットは娘も言っていました)などのメリットが大きいというのが3割.という感じでしょうか.7割が対面を望むとも言えますし,6割はウェブ講義のメリットも理解しているとも見えます.せっかく新しい形になったんだから,うまく使いこなしたいなと思うのが正直です.ただ,研究は正直対面でないと厳しいとは思います.

テストについて
正直,試行回数が少なすぎてどうしたらいいのか,悩んでいます.多分答えはないです.可能ならば対面のほうがやりやすいですね.採点がしんどい….まだ,仕組みが整っていないという気がします.お互いに.

課題について
TWなどで不満がうずまきまくっていますが…個人的には,ZOOMやその他で学生とコミュニケーション取らないならば,唯一のコミュニケーションの場が課題です.気持ちはわかるのですが,以下に課題を出さずに理解しているのを追いかけるかが教員の腕の見せ所だとは思います….答えがあるような課題は(次週に宿題を解くので)どちらでもいいのですが,可能な限り感想や改善点を書かせたほうが良いと思っています.教員がやるべきことはきちんと返答することでしょう.これは,I大学のO先生から学びました.

多分なのですが…
全員が満足するものを作るのは多分無理で,これもCOVID-19という非常に特殊な状況だから許されているというところも多々あると思います.ある意味,自粛期間があったからこそ,講義の準備に時間を費やせたのも事実です.ただ,全員とは言わなくても9割位の学生にとって不満のないものは作れるような気がします.まだ修行ですね.

つうわけで,
今後,Web講義については,そちらに向かっていくと思います.ただ,私みたいに動画で見るといまいちなタイプは,基本的にWebClassを使って,地味に講義資料を積んでいくほうがあっているかな,と思います.スター性がある先生はどんどん動画を使えばいいし,数式の導出をしないと進まない教員はそれをできる,学生に伝わる仕組みでいいじゃないのと思います.多分,答えは一つじゃないです.うまく,来年以降に繋げる形にしたいと思います.

とはいえ,実験はやっぱり手をう誤差無いといかんよなぁと思います.遠隔実験も,結局「頼んだ学生もそれなりに放射光小角X線散乱の経験がある」からなんとか回った気がします.そう思うと,そういうやり方に切り替えていくしかないのかな,と考えています.このあたりも修行ですね.

実験に行きました.久しぶりで楽しかったです.

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20-06-26 Web講義その3(まつば)

5月11日から大学が無事に再開しました.最初は職員のみの制限がかかっており,どうしても書類を出さないといけない(というか呼び出しがあった)Nicoさんの研究の立ち上げからやることにしました.

講義の方はある程度流れができており,受け持ちの講義(4つ)について

◯月曜日3コマ 高分子科学(共担)
5月25日より5回講義であり,しかも他学科向け講義なのでできるだけ簡単にわかりやすく教えることにしました.基本は音声講義+ZOOMで開催を決定しました.ZOOMは共担の先生が使っていたので,それで使うことにしました.他学科の学生にあまり細かい高分子物理のことを話ししてもなぁと思いまして,レポートはたとえば熱硬化性樹脂,コンホメーションなどを調べてかきなさい,みたいなタイプにしました.

◯火曜日3コマ 力学の基礎
共担の先生とは別クラスなので,ある意味マイペースで進める.レポート課題は例年より軽めに抑えて,説明の部分を増やすことにする.1年生向けで,高校で物理を取っていない,もしくは取っていても苦手意識がある学生のクラスなので,PPT+音声講義+ZOOMで繰り返し行うことで理解してもらいやすくなることを期待して作っています.どうせ,レポートは見ながらやるんだし,ということで,あまり気にせずに例年のレポート課題の量を調整しながらやっています.レポートはテストではないと言っていますし.

◯水曜4コマ 輪講I
すごく迷った講義がこれでどうやっても輪講っぽくならない(笑)例年は,高分子の物理の教科書を和訳させて考えさせて説明作っていたのですが,ことしはPPTに落とさざるを得ないので,最新トピックスの論文とレビュー論文を集めて,図の読み方,表の読み方から専門のX線や分光,熱測定を説明する形にしました.もうちょっとNMRに詳しくなりたい(笑)ので,教えてください.レポートはほぼ和訳.ただ,なぜここに95度に着目して解析をしたのか?みたいな問題も作ってみました.講義の期間は6月1日〜なので最初の2回分だけ作ってあとは様子を見ることにしました.

◯木曜3コマ 熱・統計力学
もともと5回分くらい余裕があったので,楽はしています.PPT+音声を前日までに準備し,当日にLineの講義をやりながら,ZOOMをやるという技を使って乗り切ることにしました.
気を使ったことは
1.かならず講義の最初に前回の復習を入れること
2.レポートの解答を入れること
3.対応する教科書のページ番号,式番号を入れること(指摘あり)
4.音声講義では,ページを変えるときに色々かきたいとのことから,少し空白を入れること(お願いあり)
5.3年後期の配属が気になると思うので,それとなく研究紹介,研究室紹介をいれること
6.字は大きく,分量は少なく,グラフは何を言っているのかわかりやすく
7.数式の羅列はごめんといいながら変形
ですかね.あと,ファイルを増やしすぎるのは良くないから少なくしてほしいとかも.感想では,研究紹介は割と好評で良かったです.(ただし,これで松葉研志望者が増えるわけではない.家族からは0か20名以上にしないと面白みが足りないと言われていますが)

パワポの情報量はかなり絞りました.分量も多くなりすぎないように(印刷のとき大変でしょうし)25枚程度に絞っています.化学系で思いっきり物理を教えるので,正しいことは当然なのですが,嫌にならないようにするというのも大事かと思っています.あと,「基本的に教科書に沿ってくれているから助かる」というのも言われました.まぁ,そのための教科書をえらんだので.

※元ボスのK先生から「年寄りは目が悪いから小さい字は読めない」とか言われたので,かなり気を使います.逆に,前学長のK先生は「読まれたくないことは字を小さくする」というのを教わりなるほどと思いました.

というわけで,ペースとしては2日に一度録音,それ以外はPPTの仕上げをやっていました.音声録音講義のいい点は,やってたら間違い見つけられる(笑).それでも時々見落としますが,75%くらいはバグ取りできますね!

研究室としては,18日からTA,AAがOKになり,少しずつ戻すように心がけました.実験レポートの確認はTAに手伝ってもらっているので,お互いの仕事の按分を決めるとか.あとNicoさんの実験のお手伝いなどもやってもらっていました.14日から個別で打ち合わせて,方針を確認しました.そのあと,3週間かけて,最初時間制にしていたのを,最大限の感染対策をとって(ボードを入れたり,鍵をつけたり,アルコール置いたり,マスク置いたり)徐々に研究室の再開を行い,25日以降は日付により出席を担当制(3日のうち2日来れる)〜完全に準備ができた6月8日以降は4月2週までの出席自由まで戻しました.ただ,時間だけは830〜1700を守ってもらっています.(大学の規制が取れるまで)

Nicoさんについては,時期に5月末に飛行機が取れた(むちゃくちゃ高いけどと言っていました)ので,帰国の準備をやってもらい,無事にSpainに戻られました.3月に無理して神戸大学に連れて行ってよかったです.

あと,次に学生さんたちの声を読んで感じたことをまとめて終わろうかと思います.

もともとヒッキー気質なので閉じこもること自体は苦ではないのでいいのですが,こまったのはラーメン食べに行けなかったことですね(笑).ラーメンそんなに好きじゃないと言っていたこともありますが,訂正します.毎日とは言わないですが週1で食べないと調子でないです.ラーメンは川井食堂で食べたもの.

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20-06-24 Web講義まとめ2(まつば)

あくまで地方大学である山形大学の教員の松葉という立場から見た話です.松葉研究室以外のものを代表しているわけではないです.

しばらくして,特定警戒都道府県(4月6日〜)に続いて,全国に緊急事態宣言が発令(4月16日〜)にあたり,4月20日から講義開始を決めていた米沢キャンパスでも4月26日〜5月10日のキャンパスの閉鎖が決まりました(4月21日)

まぁ,おそらく閉鎖だろうという噂は聞いていた(本当に噂だけ)ので,研究室としては学生と急遽打ち合わせを入れて,休業中の研究の方針決定,データの取りまとめ,などなどをお願いしました.どうも修士の頃から,実験は先行逃げ切りを旨とする(理由はなんとなく知っているのですが)という方針で動いていまして,B4に関しても基本的に先行逃げ切りが図れる(笑)だけのデータの質と量を確保していました.この点だけは助かりました.

で,4月20日に企業の方のZOOM講演をお願いしました.これで一旦行事を終わりとして,あとは研究室としてしばらくCloseする方向で進めました.ただ,当時Nicoさんがおられたので,どうやって説明すべきか悩みましたが,Spainよりマシということになり,特に問題なかったです.あと,大学側からの説明に英語がなく,ちょっとだけいろいろと手続きを手伝いました.(Helpしてくれた学生さんありがとう)

で,Web講義です

.4月20日から講義開始となり,最初の一週間は大学に来て仕事できるとなったのでここでやっていたことは

◯アパートでも講義資料の作成,講義の実施,論文の執筆などができるような状態にすること
◯研究室の学生と「平日の毎日」コミュニケーション取る仕組みを構築すること
◯5月10日に解除されない場合を考えて,最大限の準備をすること

でした.まず,講義の準備から,松葉が前期全体を持つ講義(4月からやっている分)については,4月中に関しては下記の方針で行いました.

●希望者にはLineのグループに入ってもらう

これは,後々Lineのグループ通話で講義をしようと企画したためです.このあたりも学生から色々と意見がでました.マイクの切り方は最初に言うべきだった(雑音が多かったとの意見あり)です.でも,200人までできること,ほぼすべての学生がLineを持っていてインストールが不要なことなどのメリットを重く見ました.

●講義資料はすべてパワーポイント→PDF→軽量化(Acrobat契約しているので)で軽くしてからWebClassにアップロード

これは以前からやっています.若い子(学生も研究者も含む)は,PPTを印刷して書き込むという人がかなり多い印象があります.私のときは黒板しかなかったのでわからなかったのですが,今は非常に多い.ですので,PPTをアップロードするのはこだわりました.

●あらかじめアップロードする音声講義の作成

昨日の田崎先生のやり方を参考にPDFの説明音声をボイスメモで録音→軽量化して,大学の(Google1契約してて万歳)Google Diskにアップロード.WebClassにリンクを貼って聞けるようにする.
※最初はPPT一枚ごとに取っていましたが,編集が下手くそなので,手間ばかりかかって意味ないと判明したので,基本一発取りで編集.ボイスメモより軽くていいアプリがあったら乗り換えます.
ビデオ→Youtubeも考えたのですが,画像に意味を感じなかったので,テスト前の演習の一回だけを除いてすべて音声講義です.

で,講義については,

★力学について
こちらは中間テストまではほぼ自分のPPTを持っていました.また,最初はプレイスメントテスト(共担の先生におまかせしちゃいました)だったので,例年と同じ問題をWebClassにあげてやる形式を取りました.火曜日なので21日の次がクラス分けが決まる28日,その後5月12日からだったので,とりあえず2〜3回分余裕があればいいだろういうことで準備しました.

★熱統計力学について
これカレンダー見たらびっくりしまして,木曜日3コマなので,カレンダー通りの本学は木曜日は連休中も祝日がない(笑).日程だけでいうと最悪の講義や(笑).というわけで,5回分昨年度のを改良しておいて準備しておきました.連休中かなりこれが生きたので結果的に良かったです.
あと,3年向けなので,可能な限り研究室の紹介,研究のことを積極的に入れました.特にコロナで自宅待機がでている間はかなり積極的に混ぜ込んだつもりです.

あ,実験忘れていました.実験はもともとX線装置担当で,装置の説明+院生が取ったプロファイルから構造因子の計算をさせるというものでしたので,Web化は容易でした.ただ,バイトがない(米沢の院生ではあまりそういうことはなかったようなのですが)のを避けるため,院生のTAに作ってもらい,それをアップして,TAがレポートの内容を確認して,当方が評価する仕組みを構築しました(構築したのは連休後).大学の業務にTAを使ってお金を回せという意見を持っていますが,これはまた別途意見を言います.

講義+実験ReportはWebClass経由で回収です.サーバの問題で1ファイル10Mという規制がかかりました.力学も斜面の力のかかり方がそうですし,熱力は「偏微分」という魔物がいます.TEXを身に着けさせる・・・それができたら苦労せん・・・ので,レポートの要素は最重要なところだけにして,ファイルはJPEGでのアップでも,PDFでもWordでもなんでもOKとしました.

あと,感想,改善点を書いてもらいました.まぁ,言われないとわからんし(笑).で,いろいろ言われました.その中で,他の講義のようにZOOMなどのビデオ講義をしてほしい,というリクエストが来たので,種々考えて実施することにしました.ただ,全員強制にするのは難しいですし,やってもやらなくてもいいというスタイルに落として,どちらかというと音声講義のフォローのような形+雑談(あらかじめ録音した講義音声があるので少々脱線しても大丈夫(笑))という形にしました.

この形式にするとZOOMでの出席率は力学(15名程度)だと7〜8割.熱統計だとLineが3割,ZOOMが3割というところです.まぁ,強制する=音声講義+PPTでは不足であると認めるということになるので,そこだけは避けるようなクオリティを確保するようにはしました.

講義も最初はMEET使っていたのですが,学生からよくわからんという声が出てきたこと,講義によってソフトが変わるのめんどくさいなどの意見が出てきたので,ZOOMを導入することにしました.カレンダーの都合(連休明けからZOOMに切り替えた)で,力学は最初からZOOM,熱統計はフラフラしていたという事情のせいで,参加者が意外に少ないのかもしれません.

で,連休中ですが.実家には帰れない(戻ったら2週間待機),店は異様に早く閉まる(19時半ラストオーダーって(笑))というわけで,だいぶ習慣が変わってしまいました.やっていたことは,論文書きはともかく,高分子科学,輪講のPPTの準備,音声講義の作成です.あと,いつの間にか工学部の広報担当になっていたので,オープンキャンパス(どうせ中止になると思っていたら中止になった)の企画書書いていました.新しいオープンキャンパスしますで.というのは置いておいて.

あと,Nicoさんが寮においてた自転車に無許可とシール貼られた(松葉研の学生から自転車借りたらしいです)とのことで,交渉に行ったりでした.あと,このころもう一つ悩んでいたのが3ヶ月のVisaが切れる件でした.そりゃ,スペインまでの飛行機飛ばねえ,ってそりゃそうだ.仙台の入管…じゃないわ,出入国管理庁の方々といろいろ話ししたり(妻からはただの喧嘩や,と言われますが)して,大体の方針を決めました.基本的にVisaの延長は書類さえ揃えたら問題ない,いくつか英語か日本語にしてほしい,ということと5月末まで期間があるからギリギリまで待ちましょう,という方針(笑)でした.

山形県は幸いにして連休終盤以降,感染拡大は収まった(なんだかんだ言って,山形県のやり方は初期対応としてすばらしかったと思います)ので,再開するだろうと予想して準備をしていました.講義については,なんとか回りだしてきたのがこの頃です.

愚痴っぽいのですが,レポートの管理が大変で,高分子熱統計力学って140人以上取っていますので,素直にJPEGでレポート上げたら100M以上のファイルがダウンロードされることに….圧縮ファイルを展開して,いちいち開いて(なにせ,ファイルサイズが大きいので全てにおいて時間がかかる)確認してとやるとなかなか大変でした.このあたりは紙が優れている点かなぁと.Webの優れている点は…Word+PDFで書かれたレポートって読みやすいっすねぇというTA学生の声に代えさせていただきます.

で,5月6日に非常事態が解除され,山形県自体の非常事態宣言が10日に解除されることになりました.それ以降のことは,次にかきます.

思う所ありすぎてものすごい長文になりました.

ときどきZOOM飲み会もしました.また,やりたいですので,声をかけてください.

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20-06-23 Web講義まとめ1(まつば)

コロナのせいで急に取り組まなければならなくなったWeb講義についてです.実は,2〜3年ほど前からWeb講義にしてやろう(笑)とか企画していまして,いくつかの講義は既に準備していました.ここで一旦まとめようと思ったのは,高分子熱統計力学のアンケートでいろいろご意見を頂いて,(良い意見も改善すべき点も上げてもらいました)ここで,将来のため,誰か困った人がいたときのために置いておいたほうがいいなと思いまして,まとめます.

1.4月2週まで
コロナが日に日に悪化していく状況の中,大学の方針もコロコロと変わりました.(対面授業すると言ったり,しないと言ったり,いろいろ).最終的に大学の中からコロナが出る可能性がある以上,当面Webクラスにしなさいという連絡が来まして,基本的にWebクラスで授業を組み立てることに決定し,種々交渉を行いました.

◯輪講I→今年は幸い?に担当に当たってる年度.ばらばらでやるつもりだったが,共担の先生方と話し合った結果,松葉は約50名を6月に担当することに決定.読ませたい論文は集めていたので,英語と高分子物理を学べるような内容にしようと決定.詳細はしばらく時間があるので置いておくことに.
◯高分子科学(串刺しのやつ)→こちらは今年始めての受け持ち.とりあえず,合成,物性,材料みたいな形に分けて,物性担当に.こちらも受け持ちが5月末からなので,しばらく時間があるということでPending.
◯力学の基礎→共担の先生ともともとWeb化しようとか言っていたので,PPTはまとまって存在していました.あとはクラス分けテストをどうするかを打ち合わせて決定.最初はLine ですることに.
◯熱統計力学→松葉が1人でやっているため,すでにPPTはある程度まとまっている.ただ,著作権の問題がある事がわかったため,いくつかPPTを作り直す必要がでました.この講義は松葉のみ担当で,木曜日なのでGWの間もある事がわかっていたので,5回目までのPPTをあらかじめ作っておいて,スタートダッシュが決められる形に.

講義が4月20日の週からと決定したため,Web講義についてかなり真面目に調べる.個人的に考えた問題点は,著作権の問題がでてきました.色々文科省なども動いていただいた(褒めてる)のですが,正直良くわからん(笑).それで,可能な限り著作権フリー素材を使うことにしまして,探せば結構存在することが判明しました.特にOpen Universityの高分子の英語の説明は助かりました.リンクが4月16日にアップしたのに残っています.

あと,読めなかったのは学生のネットワーク環境でした.4月2週くらいまでの時点で,ネットワーク環境が明らかに貧弱でやばいことになっている学生,全く先輩や同級生からの情報が得られず混乱している学生(特に新入生),とりあえずパニックになっている学生がいました(対応はできる限りしたつもりですが).それを持って講義の方針を決定しました.
◯学生たちの通信環境は貧弱な可能性がある.そうである以上,貧弱な方に合わせるべきであろう
◯ZOOMは(当時)100名の制限あり.大きい講義をやるのは無理.
◯学生には選択肢をもたせたほうがよい
ということで,やったこと
1.力学と熱・統計力学は松葉担当がはっきりしているので希望者に向けてLineのグループを作成
2.PPTはすべてWebClass上にアップ.著作権の問題もクリアして,来年以降も少しの手直しでやりきれる形にする
3.実は研究室の方針もそうだったのですが「学生に選択肢を与える」ようにしました.
4.ネットワークが貧弱な学生向けのコンテンツを作る必要がある.

1.はもともと研究室でしているので抵抗ないですし,2.は準備しています.3,は実は松葉研の方針でして(Nicoさんがいたという理由もあるのですが),来てもいい,来なくてもいい,基本的に毎日Lineだけして生存報告をしてくれ,それ以外は実験しようと何しようと構わない,家で仕事してもいい,という方針にしました.下手に家に閉じこもらせるほうが,三密の危険があるかと考えまして.

若い学生さんって選択肢がないことを極端に嫌がるという気がしています.無いほうが頭使わなくていいから楽じゃん,ってのは,事実ですが年寄りの考え方ですね.つうわけで,3.を満たせる形で4.を狙うと.そこで,こういうページを見つけました.

学習院大学の田崎先生のページ

どこでどうやって見つけたのか忘れましたが,むちゃくちゃ役に立ちました.なら,最初から音声だけでわかるように作ればいい,というのがエポックメイキング(とまでいいます)でした.(存じ上げなかったのですが,田崎先生は物理の世界では非常に著名な先生でした.文章もわかりやすいわけです)録音の部分だけ自分で考えて
MacのボイスメモでPPTを見ながらしゃべる→それを軽量化
のみです.ただ,最初の頃はきちんとつなぎ合わせたりしていたのですが,どうも間違ってつなぎ合わせたのを指摘され,それ以降は一発どり(笑).

ZOOMやMEETは通信量が怖くて使えねぇな,と思っておりました.当時は.そのため,学生にネットワーク環境を,というのはかなり主張した記憶があります.

今年は花見もできませんでした.折角の機会だし,Nicoさんとしたかったなぁ,と研究室で思っております.心残りの一つです.

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高分子関連の教育素材(メモ書き)

以降,高分子関連のWeb教材です

IIT(インド工科大学)の高分子の基礎のレクチャー
https://freevideolectures.com/search/polymer/?fbclid=IwAR3cSfw7W8JfmCtd8vqXc7W4q8v9s_GKz1B9aUdsYttjjenUZQBiPzr1unc

Open University(UK)のレクチャーテキスト
https://www.open.edu/openlearn/science-maths-technology/science/chemistry/introduction-polymers/content-section-0?intro=1

Boulder Schoolテキスト
https://boulderschool.yale.edu/2012/boulder-school-2012-lecture-notes
ビデオまとめ
https://www.youtube.com/playlist?list=PLdV51-1AzT3MeIGdoc3_VBsMYnM3LXYiR

マニアックな人向け
Prof M. Muthukumar (U Mass)の講演
https://www.youtube.com/watch?v=GunaM4yW2Aw

なにかあれば追加していきます.情報ください.お待ちしております.以下,追記分

  1. Oさんからご推薦がありました.高分子物理というか,3Dプリンタですね.
    (0416 2236追記)
    https://www.ted.com/talks/joseph_desimone_what_if_3d_printing_was_100x_faster
  2. TEDで見つけました.天然系高分子.(0418追記)
    https://www.ted.com/talks/eben_bayer_are_mushrooms_the_new_plastic
  3. リーディング生のOくんが教えてくれました.かなりしっかりとしたまとめです.UCSDのProf. Darren LipomiのLectureになります.薄膜とかもやっているので,松葉研にも関連が深いです.
    https://www.youtube.com/user/djlipomi
  4. リーディング生のOくんが教えてくれました.基礎的な有機化学についてOrganicChemistryTutorです.他のも多いみたいです.こういう使い方もあるのね.
    https://www.youtube.com/channel/UCEWpbFLzoYGPfuWUMFPSaoA

また,みんなが楽しく実験できる日々までしっかり勉強しておきます.
(2020.01 BL43IR@SP-8)

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