松葉研究室では,高分子・有機材料の高強度化,高性能化を達成するための精密構造解析技術を開発しています.特に,結晶成長機構,相分離,延伸・流動など分子の運動と構造形成の影響を評価しています.また,環境に優しい樹脂や電池材料,3Dプリンタを用いたモデルの作成,食品材料,天然材料など超複雑系まで,ナノからミクロン~マクロに至る広い空間スケールの構造解析をを行っています.
具体的な実験テーマについては,下記のとおりです.
共同研究例:
- 粘着剤の表面およびバルクの構造と粘着性との相関
- 空孔の開いたフィルムのナノ構造解析
- 自動車用燃料電池膜の構造解析
- フッ素系樹脂ブレンドの構造と物性
- アイオノマー樹脂の精密解析
- PPS樹脂の分析
- 再生セルロース繊維の強度向上
- 環境に優しい樹脂の結晶化(ポリ乳酸,ポリ尿素など)
- 画像解析と3Dプリンタを用いた物性評価手法の開発
- ポリアクリロニトリルゲルの解析
- ポリエステル樹脂の結晶化度と染色性の相関
- セルロースナノファイバーコンポジット樹脂の構造と評価
- 結晶性ポリスチレンの構造
など.
共同研究は基本,学生さんが卒業研究や修士研究,博士研究の一環として,実験をしてもらって,松葉の指導の元,学生自身が解析,議論します.学生の成長とともに議論,学生教育を通して,会社の人材育成にも寄与したいと思っています.また,機密保持や知財については,経験もありますので,対応可能です.
手法としては,顕微鏡,X線散乱,中性子散乱測定,分光や熱測定,粘弾性測定を用いています.
共同研究については,常に募集中です.ぜひ,松葉に連絡ください.
gmatsuba@yz.yamagata-u.ac.jp